平成29年5月に、知的財産推進計画2017が公表されました。
この知的財産推進計画(2017年版)中で、産学連携に関して多くの記載があります。
「産学連携」のキーワード検索をかけますと、実に35も登場します。
「産学」では97、「産学官」では34件です。
「産学連携」に関しては、次のような記載があります。
・イノベーションのシーズ創出や人材育成を役割のひとつとする大学・公的研 究機関や高等専門学校においても、知財戦略の構築や知財マネジメントの強化を通じ
て、産学連携やベンチャー創出を進めていくことが求められている。
・農林水産分野の新たな産学連携研究を推進するための仕組みである「知」の集積と 活用の場において、農林水産分野の新たなイノベーション創出や既存ビジネスの問
題解決に向けて、適切な知財マネジメントを実施する。
・産学連携に関しては、「大学において事業化に対する意識が低い」という指摘 や、優れた研究成果を知的財産化するにあたって「知的財産に関する予算・人員確保
が十分にできていない」という指摘がされている。
・大学における事業化を目指す産学連携活動を促進するため、大学に産学連携知的財産アドバイザーを派遣し、事業化を見据えた知的財産の権利化等に関する支援や知財戦略の策定などの知財マネジメントの支援をする。
このように大学関係者、そして産学連携コーディネーターの方の知的財産に関する見識および、組織としても知的財産戦略・知的財産業務に関する策定・遂行能力を高めることの必要性が謳われています。
ちなみに、この「知的財産推進計画 2017」には、知的財産管理技能検定に関する記載もいくつかあります。
例えば次のようなものです。
・地域中小企業及びその支援者の知財意識を高めることに より知的財産への適切な取組を促すため、知的財産管理技能士資格の取得を奨励する。
・知的財産に関する国民の理 解の向上を図るため、啓発活動を推進するとともに、例えば知的財産管理技能検定など、知財関連資格の取得を推奨する。
産学連携コーディネーターの方には、まずは知的財産管理技能検定2級レベルの知識を習得して頂くことをお勧めします。知的財産管理技能検定1級レベルは、次のステップとして検討されればいいと思います。
<知財経営研究社/出版事業(知財検定1級試験教材)>
<知財経営研究社>